福岡県の産業廃棄物処理業の許可権者は、県・北九州市・福岡市・久留米市の4自治体。そして福岡は、県の産廃税と北九州市の環境未来税という2つの産廃課税が併存する、全国でも珍しい地域です。
許可権者は4自治体
| 事業の所在地 | 許可権者 |
|---|---|
| 北九州市内 | 北九州市 |
| 福岡市内 | 福岡市 |
| 久留米市内 | 久留米市 |
| 上記以外の県内 | 福岡県 |
積替え保管を行わない収集運搬業の許可は2011年から都道府県に集約されており、運搬のみなら県の許可でカバーされるケースが大半です。処分業・積替え保管ありの収集運搬業は上記4自治体に分かれます。
福岡特有ルール:2つの産廃課税
九州は全県が産廃税を導入している地域です。福岡県の制度はこうなっています。
- 福岡県の産業廃棄物税:焼却施設・最終処分場に搬入される産廃を対象に、処理業者が特別徴収する方式(税率は1トンあたり1,000円が全国標準の水準)
- 北九州市の環境未来税:北九州市は県税とは別に、最終処分場に搬入される産廃を対象とした独自の法定外目的税を導入(最終処分業者の申告納付方式)
排出事業者の実務では、請求書で処理料金と税の区分を確認すること、そして焼却・埋立に回る量を分別・リサイクルで減らすことが税負担の抑制に直結します。
北九州エコタウン:リサイクルの選択肢が豊富
北九州市響灘地区の北九州エコタウンは、家電・自動車・OA機器・蛍光管・食用油など多品目のリサイクル工場が集積する国内最大級の環境産業拠点です。「埋める」以外の選択肢が近くにあることは、福岡の排出事業者の強みです。
県内の代表的な処理企業には、廃プラスチックの燃料化発電を軸とするサニックス(福岡市本社・東証上場)などがあります。県内の主要業者は日本地図から探すで確認できます。
業者の探し方
- 産廃情報ネット「さんぱいくん」で許可・優良認定を確認
- 所在地の許可権者(県・北九州・福岡・久留米)の名簿と行政処分情報を確認
- 一般社団法人福岡県産業資源循環協会の会員検索
- 許可証の確認ポイントに沿って原本を確認
掲載は公開情報にもとづく一般的な解説です。許可・税・条例の最新の運用は、福岡県・各市の公式情報でご確認ください。
参照:廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第14条、環境省 国内外の税制のグリーン化の状況
よくある質問
福岡県内の業者の許可は、県の名簿で確認できますか?
所在地によります。北九州市・福岡市(政令市)と久留米市(中核市)は独自に許可を出しているため、これらの市内の業者は各市の名簿・許可証を確認してください。それ以外は福岡県です。
福岡県の産廃税はどんな仕組みですか?
福岡県は焼却施設・最終処分場に搬入される産業廃棄物を対象に、処理業者が特別徴収する方式の産廃税を導入しています(九州は全県が産廃税導入地域)。また北九州市は独自の「環境未来税」を課しており、県税と市税で制度が分かれている点が特徴です。詳細は県・市の公式情報でご確認ください。
北九州エコタウンとは何ですか?
北九州市の響灘地区を中心に、家電・自動車・OA機器・蛍光管などのリサイクル工場が集積する国内最大級の環境産業拠点です。国のエコタウン事業第1号承認地域で、産業廃棄物のリサイクルルートの選択肢が豊富な地域といえます。
本記事は2026-07-20時点の法令・公開情報にもとづく一般的な解説です。個別の判断は、管轄の都道府県・政令市または専門家(行政書士・弁護士等)にご確認ください。